オウンドメディアの改善はどこから始めるべき?課題の発見から解決までを伝授!

Sambushi編集部です!

会社としてオウンドメディアを運営している以上、訪問者数や売り上げアップといった成果が見えないのでは困りますよね。
成果が出ない理由がわからない、運用に行き詰まりを感じているといった企業のWeb担当者も多いのではないでしょうか。

今回はそんなオウンドメディアの運用に悩みを抱える担当者のために、「オウンドメディアの改善」について取り上げます。
自社の課題を見つけられる分析方法から各種問題の解決方法まで丁寧に解説していきます。


分析が大切な理由

オウンドメディアの改善にあたって、まず行うべきことは「分析」です。
オウンドメディアは「何のために運営しているか」という最終目標を常に意識して運営することが大切です。その最終目標と現状にズレが生じてしまい、オウンドメディアの運営が失敗してしまうケースはよくあります。

では、最終目標に対するズレは、どうして起きるのでしょうか?

このズレを避けるために、オウンドメディアを分析する必要があります。
ここで、オウンドメディアの分析が大切な理由を確認しておきましょう。

オウンドメディアの方向性を確認する

オウンドメディアの分析をすることで、オウンドメディアの方向性がブレていないかの確認ができます。

オウンドメディアの方向性は、ユーザーが求めている情報と企業が与える情報にズレを生じさせないための重要な要素です。
目的やターゲットを明確にし、随時サイトを分析することで、コンテンツの方向性がブレることを避けられます。

ユーザーのニーズを把握する

オウンドメディアの分析をすることで、ユーザーのニーズを把握できます。

「よく見られているコンテンツはどんなものか」「どんなキーワードが評価されているか」を分析することで、ユーザーのニーズに沿ったコンテンツを作成できます。

新しいコンテンツを数多く更新していくことも重要ですが、ユーザーのニーズに沿った質の高いコンテンツであることは、効果を最大化するために欠かせない要素です。

既存記事の効果を最大化する

オウンドメディアの分析をすることで、既存記事の効果を最大化できます。

オウンドメディアの運営において、離脱率が高い記事や、PV数は多いのに成果につながらない記事が出てくることがあります。

オウンドメディアの分析をしないと、こうしたテコ入れの必要なコンテンツを見つけられず、本来得られるべき成果を逃してしまう可能性があります。
定期的に分析を行い、改善していくことで記事の効果を最大限に引き出すことができます。

分析に便利なツール

オウンドメディアの分析には、ツールの利用が便利です。
各ツールを使ってでできることを把握し、オウンドメディアの分析に役立てましょう。

Googleアナリティクス

Googleアナリティクス(Google Analytics)は、Googleが提供するアクセス解析ツールで、ユーザーのサイト内での行動データを分析できます。

サイトの訪問者数や訪問者がどこから来たのか、滞在時間や直帰率、セッション数や記事ごとのPV数など、サイト内のアクセス状況を詳しく見ることができます。

これらのデータを元に、以下の検証ができます。

  • どこからアクセスされているか
  • どんなユーザーがしている見ているか
  • ページがどのくらい閲覧されているか
  • どのコンテンツが閲覧されているか

サーチコンソール

サーチコンソール(Search Console)は、ウェブサイトの表示やSEO最適化のためのツールです。同じくGoogleが提供しています。
Googleアナリティクスが「サイト内の分析」をするのに対して、サーチコンソールは「サイト外分析」、検索結果におけるサイトのパフォーマンス状況を分析します。

具体的には、Google検索結果での掲載順位や検索画面上での見え方、検索クエリ(流入キーワードやクリック率など)や検索で表示された回数などが確認できます。

これらデータを元に、以下の検証ができます。

  • どのような検索クエリで訪問したか
  • 自社サイトがどのくらい表示されているか
  • 自社サイトの検索順位は何位か

また、SEO上における設定ミスやエラーといったサイトの改善項目や被リンクを確認できる機能もあります。

GRC

GRCは、有限会社シェルウェアが提供するインストール型のSEO検索順位計測ツールです。
複数のサイト・複数の検索キーワードに関して、Google、Yahoo!、Bingそれぞれの掲載順位を一括で計測できます。

計測結果はグラフ化してくれるためわかりやすく、順位が上がっているキーワードや順位が下がっているキーワードを簡単に把握できます。

課題の発見に役立つ指標

ここまでオウンドメディアの分析の必要性と分析に必要なツールを紹介してきました。
では、このツールを使って「何を調べればいいのか」という指標をお伝えします。
課題の発見にお役立てください。

検索順位

「検索順位」とは、GoogleやYahoo!など検索エンジンの検索結果に表示されるサイトの順番のことです。検索結果に上位表示されることにより、多くの検索ユーザーをサイトへ誘導することが可能です。

オウンドメディアの課題を発見するには、この検索順位のモニタリングが大切です。検索順位は日々変化しますし、大きなアップデートがあった際などは急激に変化することもあります。
検索順位のモニタリングを常に行いながら、検索順位が上がったり下がったりする原因を探ることで、改善に役立てることができます。

ユーザーの平均滞在時間

「ユーザーの平均滞在時間」とは、ユーザーがそのページにどれくらい滞在していたかの平均時間を指します。
滞在時間はユーザーがページを熟読している時間で、長ければ長いほど商品やサービスへの理解度が増し、購買につながりやすいとされています。

しかしながらページの目的と内容によっても「適切な滞在時間」は異なります。
たとえば商品やサービスの紹介ページでは、長くじっくりと読んで理解度を上げてもらった方が購買につながりやすいでしょう。一方、ユーザーが短い時間でも満足して購買に進んでいたり、適切な内部リンクを辿ってサイト内を回遊していたり、ユーザーの目的に沿ったポジティブな理由での短い滞在時間というケースもあります。

そのため、ページごとの目的を明確にし、ページごとの適切な滞在時間を分析に役立てる必要があります。

直帰率

「直帰」とは、ユーザーが最初に訪れたページだけを見てサイトから離れることを言います。つまり「直帰率」は、サイトの総訪問者数における直帰したユーザーの割合を指します。

「直帰率が低い」ということは、ユーザーがサイトに興味を持ってくれたと判断できます。
「直帰率が高い」ということは、その逆。タイトルなどに惹かれて訪問してみたものの、内容が不十分だったり、タイトルと内容にズレがあったりと、ユーザーのニーズに合っていないものだと判断できます。

PV(ページビュー)の数

「PV」とは、個々のページの閲覧数を指し、オウンドメディアの認知度を測ることができる指標のひとつです。SNSでバズった記事や話題になった記事などを「10万PV突破!」などとアピールしているのを目にすることも多いでしょう。

PVの数は、100人が1回ずつそのページを見た際と、同一人物がそのページを100回見た際いずれの場合も100PVとカウントされます。
純粋に、そのページが何回閲覧されているのかを確認したいときに見る数字です。

ただし、PVの数が増えても売り上げや問い合わせの数に結びつかない場合もあるので、PVだけを追い求めることのないよう注意が必要です。

UU(ユニークユーザー)の数

UUの数は、特定の期間内にサイトを訪れた「個別の人数」を表します。サイトを訪問するユーザー数を重要視するオウンドメディアであれば、UUを指標に設定するといいでしょう。
質の高い記事を作成し、UUをアップさせることで、より多くの人を自社サイトへ集客できます。

PVの数がページの「認知度」を測る指標なのに対して、UUの数はサイトの「人気度」を測る指標と考えるといいでしょう。

課題別の改善・解決方法

オウンドメディアの課題を発見した後は、その原因を探り改善していきましょう。
課題別の改善・解決方法を紹介します。

検索順位が低い

検索順位が低い場合は、記事のリライトを検討しましょう。検索順位が低いということは、そのキーワードの検索ニーズに記事の内容が合っていなかったり、情報が不十分だったりする可能性があります。

ユーザーの検索ニーズを正しく理解し、上位記事の特徴を掴みながら記事をリライトすることで、順位改善へとつなげることができます。
また、リライトする際に古い情報が入っていないかなど、全体的にチェックすることも忘れないようにしましょう。

CTRが低い

記事が上位表示されているにも関わらずCTR(クリック率)が低い場合は、タイトルやディスクリプションを改善しましょう。

タイトルやディスクリプションがユーザーの興味を引くものではなければ、クリックはされません。ユーザーの興味を引くタイトルや、ユーザーの悩みを解決する情報が盛り込まれたディスクリプションに変更することで、CTRの向上につなげられます。

直帰率が高い

ユーザーが直帰する理由として、①そのページに満足してそのまま離脱しているか、②求めた情報が得られなくて離脱しているかの2通りが考えられます。

①そのページに満足してそのまま離脱しているのであれば、内部リンクの追加や設置場所の見直しを行い、遷移を促すことで直帰を防ぐことができます。

②求めた情報が得られなくて離脱している場合は、まずどこで離脱しているかを分析しましょう。その後、直帰率の高いページの構成を変更したり、記事をリライトしたりすることで、直帰率の改善を試みます。

CV率が悪い

CV(コンバージョン)率が悪い場合は、CTAボタンのデザインや設置場所を変更したり、種類を増やすなどの改善策をとりましょう。

「資料請求」や「お問い合わせ」などCTAボタンがユーザーの目に入り、興味をひくものでなければクリックはされません。
目を引くデザイン、興味を引く文言に変更し、CV率の改善へと結び付けましょう。

また、自社のオウンドメディアと似ているサイトでは、どのようなコンバージョンが設置されているのかを参考にするのもいいでしょう。

まとめ

オウンドメディアの課題を見つけ、それらを改善する方法を紹介しました。
オウンドメディアの分析をすることで、オウンドメディアの方向性とユーザーのニーズを確認しながら改善ができるため、オウンドメディアの効果を最大化できます。

オウンドメディアの運用において、質の高い記事作成やこまめな配信といったことも大切ですが、サイトの分析と改善といった運用を繰り返し行うことも重要です。

各種ツールを使用した正しい分析と課題別の的確な改善を繰り返し行うことで、オウンドメディアをより効果的なものにしていきましょう。

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