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ビジョン・ミッション・バリューの定義とは?決めるメリット・決め方・事例を紹介

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ビジョン・ミッション・バリューとは、経営学者であるドラッカーが提唱した経営方針の形です。この3つを適切に定め、社内に浸透させることができれば、企業が目指す姿へと着実に近づけるでしょう。本記事では、ビジョン・ミッション・バリューの定義、メリット、決め方、有名企業の事例などを解説します。


「ビジョン・ミッション・バリュー」の定義とは?

ビジョン・ミッション・バリューとは、経営学者ピーター・F・ドラッカーが提唱した経営方針の形です。ブレない経営方針を立てるため、図の通り自社が将来なりたい姿(ビジョン)、自社の使命(ミッション)、大切にしたい価値観・指針(バリュー)を位置づけます。

「ビジョン・ミッション・バリュー」を決めるメリット

ビジョン・ミッション・バリューを決めると、常に目的が明確で業務に安定感が出たり、社員のモチベーションを保持したりできます。ここでは、ビジョン・ミッション・バリューを決めるメリットを5つ紹介します。

1.事業の選別基準ができる

ビジョン・ミッション・バリューがわかっていると、やるべき事業とそうでない事業が明確になります。その日の精神・身体状態によって、必要のない仕事を請け負ってしまうなどのリスクが減らせるでしょう。また、厳選された事業に集中することで、企業は効率的に成長していきます。

2.社員のモチベーションにつながる

ビジョン・ミッション・バリューによって、社員一人一人が自分が何をすべきかがわかり、モチベーションを維持しやすくなります。

社員のモチベーションに関わる人事評価でもビジョン・ミッション・バリューが良い影響を与えるでしょう。自社の方針に則って人事評価の基準を決められるため、評価する人材によって結果が変わってしまうということはありません。また、ビジョン・ミッション・バリューに則った評価基準であれば、評価される社員は納得しやすくなります。

3.社員一人一人の行動力が上がりやすくなる

社員の行動力をアップさせる力も、ビジョン・ミッション・バリューにはあります。

自社の存在意義や価値観、将来あるべき姿が明確でない場合、社員は会社で何をすれば良いのかがわからなくなってもおかしくありません。そうなると、社長などの経営陣が何度も口を挟まなくてはいけなくなります。しかし、ビジョン・ミッション・バリューを社員全員が把握していれば、自分で考えて仕事ができるようになるのです。

4.自社と相性の良い人材を採用しやすくなる

採用の場でもビジョン・ミッション・バリューが活かせます。

ざっくりと「優秀な人材」を求めているだけでは、自社の価値観に合わない人材を採用してしまう可能性は高くなります。しかし、ビジョン・ミッション・バリューを意識して探すことで、優秀なだけでなく、自社と相性の良い人材を迎え入れる機会が増えるのです。

企業と求職者が「共感」し、マッチングすることを重視したWantedlyでは、特に活用しやすいでしょう。リファイドの運用代行サービスなら、募集ページの作成に関する相談などができます。ビジョン・ミッション・バリューを用いたページづくりに悩んだ際は、ぜひ一度問い合わせてみてください。

5.会社のイメージアップになる

ビジョン・ミッション・バリューは社内環境を良くするだけでなく、商品やサービスの利用者からの評価が上がるきっかけにもなります。

商品やサービスを購入するとき、それらの質とともに企業の価値観・社会に貢献したことなどを意識する利用者は少なくないようです。ビジョン・ミッション・バリューは定めるだけでなく、公式HPや取材時などでも明言することで、会社のイメージアップにつなげられるでしょう。

「ビジョン・ミッション・バリュー」の決め方

ディスカッションしている会社員たち

ビジョン・ミッション・バリューは3つのステップを踏んで決められます。下記を参考に、社員と話し合ってみましょう。

step1.「ビジョン・ミッション・バリュー」の定義を共有する

話し合いをスムーズに進めるために、ビジョン・ミッション・バリューという言葉の意味を全員に理解してもらう必要があります。わかっていない人が一人でもいると、話が噛み合わなくなってしまうため注意。誰もがわかりやすい言葉で共有することを意識してみてください。

step2.アウトプットを繰り返しながら価値観を定める

自社に当てはまると思うビジョン・ミッション・バリューは、徹底的に洗い出しましょう。そうして提案されたものの中から、自社にとって特に重要だと思うものを厳選し決定します。

このとき注意すべきなのが、「その意見は違う」と否定することです。たとえ自分が違うと思ったとしても、会社にとっては大事な一意見。その意見も何かのヒントになるかもしれないと考えると良いでしょう。

step3.決まった価値観をわかりやすい言葉に直す

ビジョン・ミッション・バリューがそれぞれ決まったら、次はそれらをわかりやすい言葉でまとめます。これは、社員全員が覚えておきやすいようにすることはもちろん、外部にも伝わりやすくするためです。先ほども紹介したように、ビジョン・ミッション・バリューは会社のイメージアップにつながります。誰もがわかりやすい言葉にすることで、よりその効果を発揮できるでしょう。

「ビジョン・ミッション・バリュー」を決めるときのポイント

ビジョン・ミッション・バリューを決めるときは、以下の3つのことを意識してください。

まずは、経営に関わるすべての社員と決めること。把握していない社員がいると、その人物だけが違った事業を持ち込むなどのトラブルが発生します。

続いては、それぞれ適切なタイミングで決めるということ。ビジョンやミッションは創業時に考えるのがベストですが、バリューは十分な社員数を確保できてからが良いです。

そして、決める順番も意識しましょう。基本的には、どのような姿になるべきか(ビジョン)、そのためにすべきことは何か(ミッション)、すべきことを実行するために必要な価値観や指針は何か(バリュー)といった順で考えると決めやすいでしょう。

「ビジョン・ミッション・バリュー」の事例

最後に、ビジョン・ミッション・バリューの事例を4つ紹介します。大手企業の事例をもとに、自社らしいビジョン・ミッション・バリューを定めてくださいね。

東京ディズニーリゾートの事例

以下は、東京ディズニーリゾートを経営するオリエンタルランドの経営方針です。

ビジョン時と空間を超えた新しい創造をする
ミッション自由でみずみずしい発想で、夢・感動・喜び・やすらぎを提供すること
バリュー探究と開拓・自立と挑戦・情熱と実行

オリエンタルランドは探求し続けることで、新鮮な発想を生み出し、時と空間を超えた「夢の国」を作り上げているのです。

スターバックスの事例

続いてスターバックスの事例を紹介します。

ビジョンコーヒーを用いて最高の感動体験を提供する
ミッションエスプレッソが一流の品質のものであること

スターバックスは一時期、エスプレッソの味が劣化してしまったのだそうです。そのことに気づいた当時、スターバックスはミッションを改めて遂行するため、全米にあるほとんどの店舗で研修を実施しました。これは、経営陣に明確なビジョン・ミッションがあったからこそ取れた対策です。

ソフトバンクテクノロジーの事例

ソフトバンク・テクノロジーの事例も有名です。

ビジョン「情報革命で人々を幸せに」 ~技術の力で、未来をつくる~
ミッション多様な働き方と挑める環境の先進技術と創造性を磨き、社会に新しい価値を提供し続ける
バリュー視点を表す「成長」「信頼」「価値」と、アクションを表す「たのしむ」「つくる」「つなぐ」

元々定められていたビジョンに加えて、2019年にミッションとバリューが設定されました。

楽天グループの事例

最後は楽天グループの事例を紹介します。

ビジョングローバル イノベーション カンパニー
ミッションイノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする
バリュー楽天主義

特徴的な表現が頭に残りやすい経営方針です。これは、高い志を持った起業家精神を大切にしている楽天グループならではの発想と言えるでしょう。

「ビジョン・ミッション・バリュー」を明確にして芯の強い会社に

光に向かって歩くサラリーマン

ビジョン・ミッション・バリューは、企業の成長に大きく影響します。これらを適切に定め、守り通していけば、芯がしっかりとした誰もが信頼できる会社となっていくでしょう。改めて、自社のビジョン・ミッション・バリューと向き合ってみてください。

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