【企業向け】カジュアル面談とは?必須の質問・実施する際の注意点を解説

カジュアル面談とは、選考を行う前に採用者・候補者が顔合わせをする場を言います。双方が情報を交換し、選考に進むか否かを検討することが目的です。本記事では、カジュアル面談のメリット・デメリット、企業側がする質問、面談実施時の注意点などを


カジュアル面談とは

カジュアル面談とは、採用者と候補者が選考前に軽く顔を合わせる場を指します。選考前にお互いを知っておくため、情報交換を行うのが目的です。まずは、カジュアル面談と面接との違い、面談の主な流れを紹介します。

面接との違い

カジュアル面談と面接との違いは、選考かそうでないかです。面接は選考目的での質疑応答となりますが、カジュアル面談はあくまで双方のことを知るための会話を行います。また、カジュアル面談は面接とは異なり、候補者の就職意欲がまだ強くない状態であることが少なくありません。

面談の主な流れ

カジュアル面談の流れは企業によって異なりますが、主な流れは以下の通りです。

  1. 自己紹介(採用側は企業紹介も)
  2. 採用者から自己紹介で気になった話題に触れる
  3. 候補者の質疑に採用者が答える
  4. 採用者が候補者に将来のビジョンについて聞く
  5. 採用者が自社でできること・できないことについて説明する
  6. 必要に応じて選考の説明をする

1・2に関しては、候補者に肩の力を抜いてもらう時間と考えて良いでしょう。留学体験や部活動など採用に関わりそうな話題だけでなく、趣味の話などに触れることも大切です。また、候補者の質疑の時間は十分に確保し、自社でできること・できないことは正直に伝えましょう。

カジュアル面談を取り入れるメリット・デメリット

ここからは、カジュアル面談を実施するメリットとデメリットについて解説します。導入を検討している企業は、以下のメリット・デメリットを参考にしてみてください。

メリット:多くの候補者に自社の魅力を伝えられる

志望度がまだ低い段階の候補者にも、自社の魅力を伝えられるチャンスです。

いきなり面接から始まると、入社したいと思うほど興味が湧いていない候補者とはなかなか出会えません。そうすると、自社の魅力をもっと知ってもらえれば入社志望者になり得る人材を逃してしまいます。

志望度が低い候補者も「話を聞いてみようかな」と思いやすいカジュアル面談は、なかなか相性の良い候補者と出会えない企業におすすめです。

デメリット:コストがかかる上に成果の保証はない

カジュアル面談のデメリットは、時間や工数といったコストや成果保証にあります。

カジュアル面談を実施しようと思えば、採用者が他の業務を中断して面談時間を確保しなければいけません。面談を行う候補者が多ければ多いほど、コストはかかるでしょう。また、カジュアル面談を実施したからと言って、すべての候補者が選考を希望するとは限りません。

しかし、選考前からコストをかけておけば、優秀な人材を確保し、離職率が低下する可能性が上がるのも事実です。採用者を十分に確保できる環境があれば、導入するメリットの方が大きいと言えるでしょう。

カジュアル面談で必須の質問5選

続いては、カジュアル面談で採用者がしておくと良いであろう質問を紹介します。導入を決定した際には、以下のような質問を織り交ぜてみましょう。

質問1.経歴・実績・スキル

経歴・実績・スキルなどは、カジュアル面談の段階で聞いておくことをおすすめします。選考のような堅苦しい場面では、候補者が話しづらいと思う話題まで聞けるかもしれません。

ただし、面接のような雰囲気とならないように注意する必要があります。「経歴は?」「実績やスキルは?」などとストレートに質問するのではなく、あくまで会話の中で引き出すようにしましょう。

質問2.転職状況

候補者が現段階でどれだけ自社を志望しているかを測るために、候補者の転職状況などを聞くのも良いでしょう。志望度に応じて、面談の話題を変えたり、選考を進めるか否かを決めたりできます。

質問3.自社事業の共感度合い

自社事業への共感度合いについては、候補者が自社で定着・成長できるかを知るために有効な話題です。カジュアル面談の段階で自社のことをよく知っていて、自社が特に大切にしている点に共感している候補者は、入社後の成長が早い人材かもしれません。自社のどういった点に魅力を感じているのかを、気軽に聞いてみましょう。

質問4.キャリアプラン・志望条件

続いて聞いてほしいのが、どんなキャリアを形成したいか、就職するにあたっての条件はあるかです。これらを聞いて、自社が候補者にとって合う企業であるかや、候補者に合わせられる条件があるかを判断します。

質問5.転職の理由

候補者が新卒ではなく転職である場合、転職の理由を聞く方が良いでしょう。

転職をしたいと思うとき、候補者は現在のところでは満足がいかないといった感情を持ち合わせているはずです。候補者が現在の職場、もしくは過去の職場で抱いていた不満・不安を聞き出し、採用する場合は自社がどのように対応していけるかを考えてみてください。

ただし、候補者にとってセンシティブな内容である可能性が高いため、打ち解けてから聞くなどの配慮をしましょう。

カジュアル面談を実施する際の注意点

カジュアル面談を実施する際は、候補者のためを思った行動を心がけましょう。以下の注意点をぜひ参考にしてみてください。

候補者のスケジュール・傾向に合わせて実施する

候補者とのカジュアル面談が決定した際、スケジュールは相手の就業(通学)日・時間に合わせてください。また、新卒の選考が多発している4〜6月は、学生がカジュアル面談への興味が薄れている可能性が高いでしょう。新卒狙いの場合はこの時期を避けて募集することをおすすめします。

プライベートの侵害になるような質問はしない

カジュアルな面談と言えど、初対面で踏み込んだ質問をするのは失礼に値します。候補者を不快にさせてしまわないよう、恋人・家族・友人関係などの話題には慎重になりましょう。

逆質問に備える

候補者にとっても有意義な時間にするため、逆質問にスムーズに答えられる準備をしておくことをおすすめします。よくある逆質問は以下の通りです。

  • 感動した・達成感に溢れたエピソード
  • 社員たちの雰囲気・関係性
  • 現役社員の勤務時間
  • 成長するために必要なこと
  • 実際に多くの実績を残している人・そのエピソード

候補者に合わせて、逆質問されそうな内容をイメージし、話せるエピソードを用意してください。

企業が6割・候補者が4割話すイメージを持つ

候補者が心に余裕を持っていれば問題ありませんが、緊張している場合は採用者の話す量を6割程度にすると良いでしょう。適度に候補者の負担を減らしながら、発言する機会を与えられます。

ネガティブな部分は今後の対策を交えて話す

候補者にとってマイナスな面が自社にあっても、包み隠さず伝える必要があります。しかし、ただネガティブなことを伝えるのではなく、今度自社ではどのように取り組んでいくつもりか、候補者にとってメリットがある面はあるのかを伝えるようにしましょう。候補者は自社を信頼しやすくなります。

カジュアル面談で候補者との相互理解を深めよう

今まで優秀な人材と出会う機会が少なかった企業は、ぜひカジュアル面談を取り入れてみてください。導入するなら、カジュアル面談から入るのが主流となっている採用オウンドメディア「Wantedly」がおすすめです。運用に不安を抱える企業は、代行サービスを行っているリファイドに相談してみてください。

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