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インタビュー取材を成功させる取材のやり方を解説

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Sambushi編集部です!

オウンドメディアのテーマに対して、専門家や著名人の意見や情報をコンテンツへ盛り込むために、インタビュー取材した記事を書くことがあります。

一般的なインタビュー取材は完成するまでに多数の工程が存在します。そのため、インタビュー取材の経験が少ない担当者にとっては、ハードルが高く感じやすいでしょう。

インタビュー取材のやり方がわからず上手くいかなかったり、インタビュイー(取材を受けたひと)の話を魅力的に伝えられなかったりと失敗に終わるケースは珍しくありません。

今回はインタビュー取材に必要な準備や取材方法などについて順を追って解説します。インタビュー取材に関する流れを一通り網羅しているので「インタビュー取材記事を発信したい」「インタビューを成功させたい」と考えているひとはぜひご覧ください。


1. 取材対象を決める

インタビュー取材の取材対象を決めるには順序があります。まずは運営するオウンドメディアのユーザー(読者)がどのような話を聞きたいか考え、記事の企画を立てましょう。それから企画に適した取材対象を決めます。

よくある勘違いとして取材対象ありきで企画を考えてしまうことがあります。しかし、記事の完成度が取材対象頼みになってしまうため、インタビュー取材としてはあまり適していません。記事の企画を練った上で、不足している情報を補足する目的で取材対象を考えた方がいいです。

たとえば、不動産関係のオウンドメディアを運用しているとしましょう。ユーザーが話を聞きたいのは、不動産投資で生計を立てているひとや宅地建物取引士などの専門的な知識をもっているプロだと考えられます。

そのような場合は「これからの不動産投資で損をしないためには?」といった記事の企画をあらかじめ考えておきます。そして記事の流れで専門的な要素が求められる部分を補足するための情報集めとしてインタビュー取材を行うのです。

取材対象を選定する前に「ユーザーはどのような人物から、どのような話を聞きたいのか」を考えるようにしましょう。

2. 取材依頼書を用意してインタビューを依頼する

記事の企画決めとインタビュイーを選定したら、アポイントメント(インタビューの依頼)をとります。

インタビュー取材を行う場合は、取材依頼書を用意するのが一般的です。

依頼するにあたって形式は定められていません。とはいえ、面識のない相手や企業の場合はきちんと依頼書を作成し、メールやFAXで送るようにしましょう。インタビュー取材は依頼をするところから始まっています。

ほかにもSNSのDM経由や企業サイトのお問い合わせなど、相手がインタビュー取材の依頼フォームを設けている場合があるため調べてみましょう。

インタビュイーへ送る取材依頼書には、インタビュー取材の目的やアポイントメントの詳細などを記載します。取材依頼書はできる限りくわしく書くようにしてください。インタビュイーが取材を受けるか断るかの検討がしやすいため、不要なやり取りの往復を減らせます。

インタビュー取材の場所や時間を指定されたら、できる限り相手方の都合に合わせることも大切です。貴重な時間を使ってインタビュー取材を受けてくれるという気持ちを忘れてはいけません。

3. 質問リストを作成して取材相手に共有する

アポイントメントをとり、インタビュー取材が確定したら、インタビュイー自身や企画に関連する情報を集めて質問リストを作成します。インタビュー取材時の質問をあらかじめ伝えておくことによって、回答を準備してもらうためです。

この段階でのポイントは、徹底的なリサーチを行うこと。忙しいなかインタビュー取材を受けてもらうのに、他社メディアや著書で既出の情報を質問するのは時間がもったいないからです。インタビュイーからしてみても、少し調べたら出てくる情報を聞かれるのは気分が良いものではありません。

また、専門的な知識が必要なインタビュー取材の場合は、インタビュアーがある程度の知識をもっていないと会話が成り立たない可能性もあります。相手のことを調べるだけでなく、業界知識を身に着けた上で質問リストを作成することが大切です。

もしリソースに余裕があるならアポイントメントをとる段階で依頼書と一緒に送るのも良いでしょう。しっかりと下調べした上で依頼していると伝わります。ただし、インタビュー取材を断られる場合もあるため、自分のリソースと相談しながら行うのが望ましいです。

4. インタビュー当日の準備をする

インタビュー当日に焦ることがないよう準備をしておきましょう。インタビュー取材に必要な持ち物は以下の4点です。

  • 名刺
  • パソコン(メモ)
  • ボイスレコーダー
  • カメラ

1. 名刺

とくにインタビュイーと初対面の場合は、必ず準備しておきましょう。名刺交換はビジネスの場において基本的なマナーです。名刺の肩書きやアドレスといった内容から何気ない会話が生まれ、思わぬ収穫を得ることもあります。

2. パソコン(メモ)

質問リストの確認や、インタビューで答えてもらった内容などを記録します。パソコンや紙のメモ帳で問題ありません。バッテリー切れやインク切れには注意しましょう。

3. ボイスレコーダー

パソコンやメモ帳で記録はしますが、取りこぼしがないようボイスレコーダーでの録音を行うために使用します。

インタビュー取材の人数によって必要な台数は変わるものの、充電切れや容量不足といったトラブルを避けるため2台はもっておくことをおすすめします。スマートフォンのボイスレコーダーアプリでもOKです。

4. カメラ

カメラマンが同行する場合は不要ですが、同行しない場合は記事に使用する写真を自分自身で撮影する必要があります。カメラを固定するための三脚もケースバイケースで準備すると良いでしょう。

5. インタビュー取材を行う

インタビュー取材当日は会場に余裕をもって到着し、インタビュイーを待つ形が望ましいでしょう。会場のセッティングやカメラ機材の設置などやることをあらかじめ済ませておくことによって、限られた時間でスムーズにインタビュー取材を進められます。

貴重な時間を割いてインタビューを受けてもらっていることを忘れないようにしてください。また、インタビュー取材はビジネスの場でもあるため、TPOをわきまえたフォーマルな服装や態度で臨むと良いです。

取材の始め方

インタビュー取材を始める前に、挨拶と名刺交換を済ませます。そのあとに重要なのが、いきなり本題のインタビューを開始しないことです。

一般的にインタビュー取材では、初対面同士の緊張をほぐすために「アイスブレイク」と呼ばれる雑談の時間を設けます。今日の天気や気になるニュースなど話題は何でもOKです。

ある程度打ち解けたと感じたら、あらためてインタビュー取材における企画の趣旨やスケジュールについて説明します。

インタビューを始める際には、取材を進めるにあたってボイスレコーダーを使用します。インタビュー中の音声を録音すること、録音した音声の使用目的を伝え、インタビュイーの承諾を得てから録音するようにしましょう。

取材の進め方

インタビュー取材の進め方は、事前に作成した質問リストの流れに沿って行います。

とはいえ、インタビュー中の会話がどのように展開するか予想できないため、思わぬ方向へ進むことも珍しくありません。しかし、その場合は無理に軌道修正する必要はないです。インタビュイーの話を遮ったり誘導したりするのではなく、臨機応変な応対で話題を広げていきましょう。

また、メモをとることに集中するあまりインタビュイーの話を聞いていない、なんてことがないようにしてください。

ボイスレコーダーの録音を信じてメモは必要最小限に留め、インタビュー中は相手との対話を楽しむという心がけが大切です。

▼「インタビューのコツについて知りたい!」という方はこちらの記事をどうぞ
【インタビューのコツ】取材記事を作成するためのインタビューのやり方を詳しく解説

取材の終わり方

用意した質問リストを消化し、記事に必要な情報はそろったと判断したらインタビューを終わらせる段階に突入します。「次で最後の質問なのですが……」と、まとめに入ることを伝えながら締めていきましょう。

最後にインタビュー取材へ応じてくれたことへのお礼を伝え、インタビューを終了させます。

また、インタビュー取材を記事にする場合は、話の内容を文章で伝えやすくするために話し方や表現を脚色することがあります。原稿を確認してもらう際に「こんな言い方はしていない」とトラブルにならないよう、事前に許可をとっておくと良いでしょう。

6. インタビュー取材後は当日中にお礼メールを送付する

インタビュー取材が終わった直後にお礼は伝えますが、当日中にあらためてお礼のメールを送付するようにしましょう。

「インタビュー取材記事の作成」という流れのなかではさほど重要性のない小さなことですが、こうした小さな積み重ねがビジネスにおける信頼関係につながります。

7. まとめ

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インタビュー取材では、入念な下調べと相手への気遣いが重要です。

企画で不足している情報を元に質問リストを作成し、当日はアイスブレイクを交えつつ話を楽しんでいれば、自然と魅力的なコンテンツがつくれるようになります。

この記事で解説した準備や取材方法を参考に、魅力的なインタビュー取材記事を作成してみてください。

(画像はpixabayより)

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