Sambushi編集部です!
どんな記事の種類でも、記事の顔となるのが記事タイトル。オウンドメディアやコーポレートサイトなどのWebサイトでも、記事コンテンツを発信する際には、記事タイトルは重要な要素です。
何かしらの疑問をもち検索エンジンで検索をかけるユーザーは、検索結果に表示された記事のタイトルを読んで、疑問の回答が得られそうな記事を判断しクリックします。
魅力的なタイトルでなければ、ユーザーが記事をクリックすることはなく、結果的にPVを逃してしまうことにつながります。
しかし、一言「魅力的」といっても、いったいどんな記事タイトルにすればいいのでしょうか。
そこで今回は、タイトルのつけるときに意識すべき3箇条をご紹介します。
いつも記事タイトルの考えるのに時間がかかってしまうライターや編集者の方は、ぜひ参考にしてください。
▼「記事タイトルの文字数について気になる!」という方はこちらの記事をどうぞ
【2020年版】記事タイトルに最適な文字数とは
1箇条目【6W2Hで 構成要素を理解する】
記事タイトルをつけるときは、まず記事タイトルの構成要素を理解しておく必要があります。クリックされる記事タイトルには、6W2Hを使った構成要素が含まれていることがほとんどです。
ここでは例として、6W2Hを使った構成要素をご紹介します。
・WHO(誰が)
・WHOM(誰に)
・WHAT(何を)
・WHY(なぜ、何のために)
・WHERE(どこで)
・WHEN(いつ)
・HOW(どのように)
・HOW MUCH(どのくらい)
では、実際にどのようなキーワードが入るのか、一つずつ解説していきますね。
■WHO(誰が)
WHO(誰が)は、記事を書いた筆者が何者なのかについてです。
インフルエンサーの台頭で個人がコンテンツとなりつつある現代では「何を伝えるか」と同じくらい「誰が伝えるか」が重要といえます。
例えば、ワンちゃんに必要なビタミンについて解説をする記事で、次の2人が書き手だとしたら、どちらが書いた記事の方が役に立ちそうか考えてみてください。
・獣医歴10年目の現役獣医師
ワンちゃんと暮らしはじめて3ヶ月の飼い主よりも獣医歴10年目の現役獣医師の方が、専門知識をもっている、かつユーザーにとって役に立つ記事を書いていることが予想できますよね。このような場合は「現役獣医師が教える!ワンちゃんに必要なビタミンとは」といったタイトルをつけることがベストとなります。
記事テーマに関する実績や知名度をもっている人物が執筆しているだけで、記事タイトルを含めた記事全体に権威性や信頼性をもたせることができます。そのためWHO要素を強い記事の場合は、タイトルにいれるとWHOに関するキーワードをいれることで、クリック率のアップが期待できると覚えておきましょう。
■WHOM(誰に)
WHOM(誰に)は、記事を読んでほしいユーザーについてです。
「記事のターゲットは誰なのか」を記事タイトルにいれることで、ユーザーは「自分のことだ」と捉え、自分がもつ疑問の回答がここにあるかもしれないと感じ、記事をクリックすることを狙います。
例を挙げると次のようなWHOMが考えられます。
・愛犬がごはんを食べてくれないと悩む飼い主さんへ
記事を制作する際は、記事を届けたいユーザー=読者像(ペルソナ)が存在します。このペルソナに関するキーワードを記事タイトルにいれることで、「この記事はあなたに向けての記事だよ!」とユーザーにアピールすることができます。
WHOの要素が弱いときは、WHOMを前面に出してユーザーにアピールするのもいいでしょう。
■WHAT(何を)
WHAT(何を)は、記事読んだユーザーが得られるものについてです。
繰り返しになりますが、ユーザーが検索エンジンにキーワードをいれて検索をするということは、ユーザーは何かしらの答え(=情報)を求めていることになります。
記事を制作する際は、SEOの観点からメインキーワードを設定していることがほとんどです。そのメインキーワードが、ユーザーが求める答え(=情報)となる場合は、記事タイトルに積極的にいれていきましょう。
例えば、愛犬に「待て」を教えたい飼い主さんが記事のターゲットで、記事のメインキーワードが「犬 しつけ コツ」だった場合は、次のようなタイトルをつけるのがいいでしょう。
・「待て」のコツ!愛犬にしつけるために必要なポイントとは
ユーザーがタイトルを読んで「知りたい情報がこの記事にある」とわかるようなWHATを考えてみてください。
■WHY(なぜ、何のために)
WHY(なぜ、何のために)は、ユーザーが検索する動機です。
ユーザーは何かしらの疑問や課題をもち、その答えやヒントを探すために検索エンジンを使用し、答えを求めています。出発点であるユーザーの疑問や課題は、なぜ発生したのか、つまり何かしらの動機があるはずです。
例えば、「愛犬に待てを教えたいけど、どうやったら教えられるのか」という疑問をもつユーザーがいた場合、「なぜユーザーは愛犬に待てを教えたいと思ったのか」という、動機について考えます。
「災害などの緊急時に愛犬の安全を守るために必要だと思ったから」 など
上記のように、いくつかの動機が予想できます。この動機に関するキーワードをタイトルに組み込むことで、ユーザーに「あなたが欲しい最終的な目的について書いてある記事だよ!」とアピールできるようになります。
・公共の場でのマナーを守るため!愛犬に教えておきたい「待て」のコツ
・災害時に役立つ!愛犬に教えておくべき3つのしつけとは
タイトルに含まれた「今さら人に聞けない基礎」のような動機づけがあるからこそ、ユーザーの興味や好奇心をかき立てて記事のクリックへとつなげるのです。
■WHERE(どこで)
WHERE(どこで)は、どこで役に立つ情報なのかについてです。
記事に書かれている情報は、どのような場面で役に立つのかをタイトルにいれることによって、ユーザーが記事から得られる情報をクリアに想像することができます。
・ドッグランで必須な持ち物10選
・愛犬と行ける東京都内のドッグカフェ特集
上記のように「ドッグラン」「東京都内」など、記事内の情報が役に立つ場所や、どういった場所の情報なのかを記載しておくと、その場所で役立つ情報を知りたいユーザーをクリックへ誘導することが可能です。
■WHEN(いつ)
WHEN(いつ)は、そのままの意味で、時間を表します。
「今すぐ使える」「20年後も~」といった時間軸での訴求を施したタイトルが、例として挙げられます。
・家にあるもので今すぐ作れる!ワンちゃんの手作りおもちゃ
・10年、20年後も見返せる!愛犬の写真集をつくれるサービス5選
タイトルで具体的な時間軸を出し、リアルなイメージを浮かべつつ興味や好奇心をかき立てることによって、記事のクリックへとつなげます。
■HOW(どのように)
HOW(どのように)はね「どのように~するか」という意味をもちます。
タイトルにHOWを組み込む場合は、より鮮明な想像ができると良いでしょう。例えば「みんなが理解しやすい」よりも「小学生でもわかる」と書けば、難しい専門用語や難解な論理をかみ砕いて解説してくれるイメージがもてますよね。
また、HOWの対象を人から時間へ変えると「5分でわかる」といった書き方ができます。「5分でわかるプログラミングのすべて」というタイトルがあれば、複雑なプログラミングの全容を簡潔にまとめた記事のイメージを思い浮かべるでしょう。
・初心者でもこれを読めば大丈夫!ワンちゃんを迎えいれる準備について
・5分でわかるワンちゃんが吠える理由
■HOW MUCH(どのくらい)
HOW MUCH(どのくらい)は、主に金額についてを意味します。
通常10万円ほどするセミナーを開催する人が書く記事を「0円」「無料」で読めるとしたら、クリックしたいと思うユーザーは多いはずです。
・使用料が無料になるクーポン付!神奈川県のドッグラン特集
このHOW MUCHは金銭的なタイトル以外でも使用できますが、多くは金銭的なキーワードとして使われることが多いです。
2箇条目【WHY・WHAT・HOWから仮タイトルを複数作成する】
クリックされる記事タイトルをつけるには、6W2Hの構成要素を踏まえたうえで作成することが重要だとご紹介しましたが、そのなかでとくに使いたいものが次の3つです。
・WHAT(何を)
・HOW(どのように)
クリックされる記事タイトルには「なぜ、何のために」「何を」「どのように」を満たすキーワードを徹底的に掘り下げて組み立てていくやり方が適しています。
このステップで作成する仮タイトルは、1人ではなく語彙が豊富なメンバー複数人で意見を出し合うブレインストーミングを行うと、効率的にキーワードを集めることができるでしょう。
3箇条目【 イメージが湧くキーワードを選ぶ】
仮タイトルがいくつか作成できたら、最後に「イメージが湧く」キーワードを選んでタイトルを完成させます。
ここで重要なのは、具体的なイメージができる言葉選びをすること。曖昧でぼんやりしたことしか書いていないタイトルは、記事コンテンツの内容をイメージしても曖昧でぼんやりしてしまうため、クリックへつながりづらいです。
タイトルでイメージを湧かせる手法として、次のようなテクニックがあります。
・ベネフィット(価値)伝える
「コーヒーメーカーでコーヒーを淹れるコツ」と「濃厚で味わい深いコーヒーをつくれるコーヒーメーカーと淹れ方のコツ」の2つでは、コーヒーメーカーを使いこなすことによってユーザーが何を達成できるのか、具体的にイメージを湧かせることができますよね。
上記のようにタイトルを少し工夫するだけでも記事コンテンツの内容をイメージさせ、興味や関心をもたせることによってクリックへとつなげられるのです。
まとめ
タイトルはユーザーを検索結果から記事へと誘導するための要素の一つです。タイトルをおざなりにしていると、どれだけ良いコンテンツをつくっていても、陽の目を浴びることなくインターネットの海に沈んでしまいます。
今回ご紹介した6W2Hや、そのなかでも重要であるとされている「WHY・WHAT・HOW」を使った記事タイトルを作成し、ユーザーのクリック率の向上を目指してみてください!