企業noteの活用法を徹底解説!単なるブログにしない運用のコツも教えます

  • 2022年4月20日
  • 2022年4月20日
  • SNS運用

Sambushi編集部です!

最近、ブログの形式でよく見かけるようになった「note(ノート)」。特に企業がブランディングや採用、広報などのビジネス目的で活用しているケースが増えています。

ではなぜnoteが持てはやされているのでしょう?
WordPressではなくnoteを使う理由はなんでしょうか?
noteを活用することにはどのようなメリットがあり、どのように運用すればビジネスに効果的にはたらくのでしょうか?

単なるブログにしない運用のコツなど、企業におけるnoteの活用法を詳しく解説します。


noteとは

noteとは、note株式会社が運営するメディアプラットフォームです。2014年にサービスを開始し、2020年に月間アクティブユーザーが6,300万を突破。情報発信を強化したい多くの企業がその可能性に注目し活用を進めています。
「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションの通り、シンプルかつ使いやすい仕様で、文章や動画などを無料で創作・投稿できます。

また、noteには5つの投稿形式があり、使い方は自由自在。目的にあわせて使い方を選択できるようになっています。

【noteの5つの投稿形式】
①テキスト
文章だけでなく、画像やリンクを挿入した記事の作成ができます。ブログや小説、コラム記事の投稿などさまざまな活用ができます。

②画像(イラスト)記事
撮影した写真や描いたイラストなどの画像を投稿できます。写真集やマンガ投稿など、自己表現や自己ブランディングに最適な投稿形式です。

③つぶやき
140字以内の短い文章を投稿できます。Twitterのように気軽に投稿して、フォロワーと楽しく会話することができます。

④音声記事
音楽やラジオなどの音声ファイルの投稿ができます。自分で作曲した音楽を有料販売することも可能です。

⑤動画記事
YouTubeやVimeoなどと手軽に連携し、動画を投稿することができます。自身の映像作品を投稿したり、気になる動画を紹介したりすることができます。

企業がnoteを運用するメリット

noteはブログとほぼ変わらないように見えますが、一般的なブログに比べ「シンプル」「始めやすい」「記事の有料販売ができる」といった特徴があります。
では、企業がブログよりもnoteを選ぶ理由はこの他に何があるのでしょうか?

無料ですぐに始められる

noteなら無料会員登録するだけで、簡単に記事の創作・投稿ができます。
WordPressなどで作るブログの場合、サーバー契約やドメイン取得、テーマ設定やプラグインの導入など記事投稿までに多くのステップが必要です。

noteの導入にはアカウント作成以外の面倒な手続きは必要ありません。さらにWebの専門知識やHTMLなどプログラミング知識がなくても、簡単に記事を作成し投稿できます。

この手軽さは、ブログとの大きな違いであり、note最大の特徴と言えるでしょう。

集客しやすい

noteは、月間6300万人のアクティブユーザーという、すでに利用者やファンがいるプラットフォームです。記事のリコメンド機能やハッシュタグ機能など、noteユーザーを集客しやすい仕組みによって、多くのユーザーに記事が読まれる可能性があります。
また、note編集部からピックアップ記事として紹介されることで記事のアクセスが伸びることも期待できます。

Googleなどのサーチエンジン検索以外から流入があることは、noteを運用する大きなメリットの一つです。

検索結果の上位に表示されやすい

noteはサービス全体のドメインが「note.com」であることから、ドメインパワーが強力でGoogleなどの検索結果で上位に表示されやすくなっています。

また、noteのコンテンツは以下の理由からもSEOに強く、検索上位表示されやすい傾向があると言われています。

  • 良質なコンテンツが豊富
  • 表示速度が速い
  • 広告がない

自社noteが検索結果の上位に表示されれば、閲覧数が増え、新規顧客獲得など大きなメリットをもたらしてくれます。

課金機能で収益化できる

noteにはさまざまな課金機能があり、noteで収益化できます。
一般的なブログが、バナー広告の表示やアフィリエイトでの商品紹介で収益を稼ぐ広告型のモデルなのに対し、noteはユーザーが記事を購入したり、ファンがクリエイターを支援したりすることによって収益が発生する仕組みです。

最初は無料で公開した記事を後から有料にしたり、記事の途中までを無料公開し続きを有料にしたり、記事や画像を単品で販売できます。
また、こうした有料コンテンツでの収益化以外にも、「商品カード」ボタンで、直接商品を販売できる機能も搭載されています。

こうしたさまざまな課金機能は、これまでのブログにはない、革新的な機能と言えるでしょう。

他サービスと連携できる

すでに自社サイトや他のSNSを運用している場合、noteに簡単に連携できます。
無料版でTwitterとFacebookに連携でき、有料版のnote proではYouTubeやInstagram、LINEや自社サイトへのリンクの表示も可能です。
noteはSNSとの相性が良いため、SNSと連携することで記事が露出され、新規のユーザーを集客するのに効果的です。

また、shopifyやBASEなどのECサイトとの連携も可能で、noteの記事上に商品URLを埋め込むと、店舗名や価格、商品画像など詳細情報がカード形式で表示されます。
noteとECサイトの連携により、商品紹介記事を実際の購入につなげていくことができ、効率的な販促活動が可能になります。

noteの活用方法

noteを活用している企業は、noteをどのように活用しているのでしょうか?
ここでは、4つの活用タイプを紹介します。タイプ別でどのようなコンテンツを発信しているのか具体的に見ていきましょう。

企業名で運用する

1つ目は、「企業名」を冠としたアカウントで運用するタイプで、企業アカウントとしては最も一般的なものです。
企業のブランディングやファン化、ユーザーとのコミュニケーションの場として活用されています。

オウンドメディアやSNSでは伝えきれない、「企業としての思い」や「社内の人」に焦点をあてたコンテンツなど、特定のコンセプトのもと運用される傾向があります。

部署や部門名で運用する

2つ目は、「部署」や「部門名」で運用するタイプです。デザイナーやエンジニアなど専門性の高い部署からの発信が多く、企業名タイプよりもターゲットやコンテンツ内容が絞られています。

企業が特定の領域に強く力を入れているというメッセージとなり、それに共感する仲間を集めることに貢献します。

企業のトップが自ら情報を発信する

3つ目は、企業のトップが自ら情報を発信するタイプです。「代表者名」でアカウント運用し、個人の顔が見えるため親近感が沸きやすく、また、個人の言葉で伝えられるので印象に残りやすい点が特徴です。
ブランディングや採用、ファン化を目的とすることが多い運用方法です。

コミュニティを形成する

4つ目は、コミュニティやファンクラブを形成することを目的とした運用タイプです。
noteには他のSNS同様のアカウントフォロー機能があるだけでなく、マガジン単位でのフォローもできます。また、マガジンの有料定期購読機能や、月額会費制のコミュニティを手軽につくれるサークル機能など、コミュニティ運営に最適な機能が充実しています。

このタイプでは、商品やサービス、企業自体に興味を持ってもらうために、製品の便利な使い方や社員インタビューなどのコンテンツが配信されています。

note運用のコツ

noteには、簡単に始められて集客しやすいなどのメリットがありますが、noteを始めればすぐにアクセス数が伸びるわけではありません。
noteの運用には「コツ」が必要です。

目的とターゲットを明確にする

noteの運用において、まずは目的とターゲットを明確にすることが重要です。
noteは手軽に始められることから、目的やターゲットを設定せずに突き進んで、運用が失敗に終わってしまうケースがあります。

たとえば、企業としての取り組みや信念を知ってもらえる記事を作成し、記事と並列して「コーポレートサイト」へ遷移できるような構成があるとします。これはブランディングが目的の運用方法に適しています。もしこれが新商品の告知目的であったとしたら、かなり遠回しな告知となってしまうでしょう。

コンテンツや運用方法は、活用目的をもとに決め、目的によって変わってきます。
まずは、note運用の目的を明確にしたうえで、それに適した運用方法を考えることが大切です。

自社サイトやSNS・ブログと使い分ける

noteと自社サイトやSNS・ブログとを使い分けることもnote運用のコツのひとつです。
自社サイトやSNS、ブログやnoteは敵対するものではなく、どちらかを選ばなくてはいけないものでもありません。重要なのは、それぞれの特徴を活かした使い分けと共存です。

【各メディアの特徴】

  • noteは初心者でも簡単にコンテンツ作成ができる
  • 自社サイトはカスタマイズ性の高いメディアを構築できる、企業情報を掲載しておく場
  • 多くのSNSは短文で気軽にシェアでき拡散力が強い
  • ブログは自社サイトよりもっと踏み込んだ自社主体の情報発信メディア

これらの特徴を活かして、たとえば、以下のような運用方法が考えられます。

  • 自社サイトでは伝えきれない「企業としての思い」をnoteにつづる
  • SNSで新商品を発表し、noteでは新商品の開発ストーリーを紹介する
  • noteは気軽に短く書いて、ブログはしっかりした意見発信の場として共存させる

このように、各メディアの強みを踏まえたうえで、内容や運用方法を使い分ける、あるいは共存させることで、より効果的な情報発信が可能になります。

流入経路を整備する

note運用を成功させるためには、noteと他のメディアの流入経路を整備することが大切です。noteにどんなに良質なコンテンツを投稿しても、読んでもらえなくては意味がありません。
noteは自社サイトやSNSとの連携が可能です。noteに魅力あるコンテンツを多数展開し、その流入経路としてTwitterなど拡散性の高いSNSを運用することで、効果的な集客へとつなげましょう。

まとめ

企業noteに関して、メリットや活用方法、運用のコツを解説しました。
noteは活用の目的を明確にし、自社サイトやSNSと上手く連携して運用することで、企業としての情報発信力を強化できる便利なツールです。

noteのアカウントの開設は無料で、誰にでも簡単にできます。
まずはこの記事を読んでいる担当者の方が、個人アカウントを開設することからスタートしても良いのではないでしょうか。
これを機に企業note運用への第一歩を踏み出しましょう!

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