企業がTikTokを活用するメリットは何?成功するためのポイントも伝授

  • 2022年8月12日
  • 2022年8月12日
  • SNS運用

Sambushi編集部です!

急成長中の短尺動画プラットフォーム「TikTok(ティックトック)」は、今、最もインストールされているSNSアプリのひとつ。若い世代を中心に絶大なる人気がありますが、女子高生が踊る動画ばかりが上がっているSNSではありません。
近年、TikTokをきっかけに企業の認知度があがったり、商品やサービスの購買に繋がる「TikTok売れ」現象が続々と報告されてきており、マーケティングツールとしてビジネスを加速させられるプラットフォームとしての側面が見えてきています。

TikTokをマーケティング活動に活用してみませんか?

この記事では、TikTokの特徴や活用のメリット、成功事例から学ぶ活用方法のコツを紹介します。
また、ビジネスアカウントの作成手順もステップバイステップで紹介しますので、TikTok活用に興味のある企業の担当者はぜひ、参考にしてください。


TikTokとは

TikTokとは、中国のByteDance(バイトダンス)社が提供しているスマホ向け動画共有サービスのひとつです。2020年4月以降、毎月App Storeでのダウンロード数トップの座を維持(2020年8月以外)。TikTokは今、世界で最も「バズってる」SNS といっても大袈裟ではないでしょう。

そんなTikTokの最大の特徴は、短尺動画を簡単に配信できる点です。動画の長さは15秒〜60秒程のものが中心で、最大でも3分。アプリ自体の動画編集機能が充実しているため、誰でも簡単にクオリティの高い動画を作成・投稿できます。

TikTokの利用者層

利用する年齢層は、10代〜20代のユーザーが全体の約50%を占めていて、平均年齢は34歳。現時点でTikTokの利用ユーザーは、Youtubeなど他のSNSと比較して若い年齢層が多い状況です。そのため、一般的にビジネスとして、ファッションや音楽業界、化粧品や飲食業界の集客が向いていると言われています。

しかしながら、利用層の平均年齢は年々上昇していて、属性やライフステージも多様化しています。「ターゲットは若年層」と限定的に考えすぎるのではなく、あくまで現状は相対的に年齢層が低いが、長期的に見ると、幅広いターゲットにリーチできる傾向にあると考えていいでしょう。

参考:DIGDAY「日本の TikTok ユーザーは平均34歳、博報堂調査が示す実態 : 要点まとめ」

企業がTikTokを活用するメリット

現時点では若年層が中心ユーザーのTikTokですが、企業はTikTokをマーケティングにどのように活用できるのでしょうか?
企業がTikTokを活用するメリットをYoutubeやInstagramとの違いと共に紹介します。

誰でも簡単に質の高い動画を作成できる

TikTokを利用すれば、誰でも簡単にクオリティの高い動画作成ができます
というのも、TikTokには操作が簡単なうえに高度な動画編集ができる機能が備わっているからです。
たとえば、TikTokの編集機能を使って以下のようなことができます。

  • エフェクト
  • 音楽挿入
  • アフレコ
  • 音声加工
  • 動画の撮影/カット
  • 再生速度の変更(スロー/倍速)
  • 複数の動画をつなげる
  • クロマキー
  • 文字の挿入 など

これらの機能はどれもボタン一つで編集・やり直しができ、動画編集のスキルは特に必要としません。

一方、YouTubeやInstagramなどには動画編集機能はほぼ備わっていません。そのため、動画を編集するには、動画編集サイトや専用アプリなどを駆使する知識やスキルが必要。編集のための時間も手間もかかります。

競合企業と差別化を図れる

動画を使ったマーケティングと言えば、まだまだYouTubeが主流です。TikTokをマーケティングの手法として活用している企業はまだそれほど多くありません。今TikTokを活用した動画マーケティングを始めることで、競合企業との差別化を図れるうえに、先行者利益も期待できます。

また、TikTokの人気は成長段階。今後もユーザー数が伸びていくことが予想されています。今のうちからTikTokの運用を開始することで、比較的簡単に人気アカウントを作り上げることができるでしょう。

ユーザーとの距離が近い

「配信者とユーザーの身近な距離感」も、TikTokの魅力のひとつです。Youtubeなどの動画内容がビジネス寄りになってきている傾向がある中、TikToのコンテンツは、簡単なダンスなどユーザーが簡単に真似できて楽しめるものが話題になっています。
ユーザーの模倣や二次創作の意欲をを掻き立てるような動画を作成し、ユーザーと共創してキャンペーンを盛り上げていくことも可能です。

ハッシュタグプロモーションが盛ん

TikTokでは、ハッシュタグを用いて投稿を促すユーザー参加型のキャンペーンが盛んに行われています。ユーザーが発信するものもあれば、TikTok自体が主催のものもあったりと、参加型のキャンペーンが定着しているため、企業のプロモーションも受け入れやすい土壌ができています。

また、TikTokに投稿された動画は、どのような動画であっても、必ず一回は「おすすめ」に掲載されます。YouTubeのようにユーザーが自発的に動画を選択するのではなく、流れてくる動画の中から面白い動画を選択して視聴します。そのため、本来のターゲット層ではない幅広い層にアプローチできる点も大きなメリットです。

ハッシュタグキャンペーンの活用で、幅広い層に自社の商品やサービス、企業名の認知度を上げることもできるのです

成功事例から学ぶTikTok活用のポイント

TikTokをマーケティングに活用するメリットがわかったところで、実際に企業が運営しているアカウントで成功している事例を紹介します。
成功事例からTikTok活用のコツを学びましょう。

流行の曲やハッシュタグを使用【ドミノ・ピザ】

宅配ピザチェーン店「ドミノ・ピザ(Domino’s Pizza)」は、TikTokを積極的に活用したプロモーション活動を行っています。
ドミノ・ピザのTikTok活用のポイントは、流行を見極めたアプローチ方法にあります。流行りの曲(※)やハッシュタグをうまく取り入れた動画でユーザーの興味を引くことに大成功。特に、「空耳」を活用したユニークな動画や、「#ドミノチーズ100万」というハッシュタグで行われたキャンペーンは大好評。多くのファンを生み出し、ブランドの好意度アップにもつながっています。

※TikTok上での楽曲の使用に関しては、著作権侵害にあたるケースがあります。著作権法の範囲内で適切な運用をしましょう。
【著作権侵害にあたるケース】

  • CD音源/カラオケ音源をそのままで使用する
  • ドラマ/映画/アニメなどの切り抜き音源/映像の使用
  • JASRACが管理していない海外楽曲を利用する(TikTokはJASRACと包括提携しているため、アプリ内の公式提供音源はOK) など

ユーザーが楽しめるコンテンツを提供【ほっともっと】

持ち帰り弁当チェーン店「ほっともっと」も、流行語やネタを取り入れた動画で多くのユーザーを惹きつけています。
投稿は、お弁当が出来上がる動画に音楽やエフェクトをつけたシンプルなものが基本です。そこに、「#のり弁当しか勝たん」「#ほっともっとしか勝たん」のように流行語を差し込んだり、流行りの「推しグラス」を添えたりと、上図にネタを織り交ぜることでユーザーを楽しませています。
このように、ほっともっとのTikTok活用のポイントは、 ユーザーが楽しめるコンテンツにあります。宣伝色が強い投稿は、ユーザーに好まれにくい傾向にあります。宣伝色を出さず、ユーザーに楽しく見てもらえる投稿で多くのファンを生み出しましょう!

コンテンツをシリーズ化【東京カレンダー】

飲食店など東京の魅力を発信している月刊誌「東京カレンダー」のTikTokは、ショートドラマの投稿で人気を博しています。
ドラマには、「港区女子」や「丸の内OL」、「オーガニック女子」や「筋肉男子」など、都会で生きる個性的な大人たちが登場。東京の飲食店を舞台に、それぞれが張り合う様子がシリーズ化されています。
東京カレンダーのTikTok活用のポイントは、コンテンツのシリーズ化にあります。1つのエピソードは6回に分けて完結されていて、1動画は15秒ほど。短尺であることでユーザーに気軽に動画をみてもらえ、シリーズ化することで、次の動画も見てもらえる仕掛けというわけです。

企業アカウントの作り方

TikTokを活用してみよう!という気持ちになってきたでしょうか?
ここでは、TikTokのビジネスアカウントの作成手順をステップバイステップで紹介します。

ビジネスアカウント作成手順

①ToikTokアプリをダウンロードし、アカウントを作成
まずは、App StoreまたはGoogle PlayストアからTikTokアプリをダウンロードします。

②基本情報を登録
次に、アプリを開き「マイページ」から「登録」画面にいき、電話番号やメールアドレス等基本情報を登録します。

③右上のメニューからビジネスアカウントに切り替える
「マイページ」右上の「…」(メニュー)から「アカウント管理」画面にいきます。画面上「プロアカウントに切り替える」で「ビジネス」を選択すれば、ビジネスアカウントの作成は完了です!

ビジネスアカウントの最大の特徴

ビジネスアカウントでは、一般アカウントと同様に、ショートムービーを使ったプロモーションができます。一般アカウントとの最大の違いは、投稿の分析ができるようになること。データ分析機能で、実施したプロモーションの結果をあらゆる角度から分析できます。
具体的には、以下の分析が可能です。

  • 投稿動画の分析(合計再生時間、合計視聴回数、平均し長時間、トラフィックソースの種類など)
  • インサイト分析(フォロワー数の増減やプロフィールが閲覧された回数など、アカウント全体のパフォーマンスの分析)

まとめ

TikTokはSNSのトレンドをリードしています。上手く活用すれば、企業の認知度アップや商品・サービスの購買につなげられます。
最近だと、TikTokを選挙活動に利用して若者の認知度を上げた政治家がいたのは記憶に新しいでしょう。

TikTokを活用している企業はまだそこまで多くはありません。
ライバル企業との差別化を図るなら今です。
これを機に、TikTokを活用したマーケティング活動を始めてみてはいかがですか?

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