Sambushi編集部です!
昨今では、企業によるSNSアカウントの運用が一般的になってきました。この記事を読んでいる皆さんも、お気に入りの企業アカウントがある人もいることでしょう。
とはいえ企業アカウントの運用経験がなく「どのように運用すればいいかわからない」と悩んでいる担当者もいるのではないでしょうか。
この記事では、企業がTwitterの運用を始める前に押さえておきたい8つのポイントと注意点、実際の活用事例を解説します。この記事を読めば企業アカウントの運用方法がわかりますので、担当者はぜひ参考にしてください。
1. Twitterとは?
Twitterは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の1つです。ほかにもInstagramやFacebookなど、聞き馴染みのあるSNSが存在します。
その中でもTwitterには「情報の流れが早い」「拡散力が高い」「利用層が幅広い」といった特徴があります。
特にシェア機能を持つ「RT(リツイート)」によって、ユーザー間での拡散が連鎖しやすいTwitterは、マーケティングにおいて適している環境といえるでしょう。そのため、企業が自社の公式アカウントを開設し、PRやマーケティングに活用することも増えてきました。
2. 効果的に運用する8つのポイント
企業アカウントを運用するにあたって、押さえておきたいポイントが8つあります。
運用前に決めておきたいポイントから、運用中のポイントまでありますので、詳しく見ていきましょう。
2-1. 運用の目的とターゲットを明確にする
Twitterにはさまざまな年齢層や趣味層のユーザーがいるため、マーケティングの一環として運用するには、目的や訴求するターゲットを絞って明確にしておく必要があるでしょう。
企業アカウントの目的は「認知度アップ」「サイト集客」などが挙げられます。自社が提供するサービスや商品をどんな層に届けたいのか。1つずつ考えていくと、運用する目的とターゲットが明確になります。
2-2. 目標を設定する
運用する目的が決まったら、具体的な数字とともに目標を設定しましょう。
Twitterでの投稿を意味する「ツイート」は、個別のアナリティクスが確認できます。「フォロワー」や「いいね数」以外にも「インプレッション数」「リンクのクリック数」などの数値を目標にすることが可能です。
2-3. 実際にTwitterを利用している担当者を任命する
運用する目的や目標、ターゲットが定まったら、次はTwitterの担当者を決めます。
企業アカウントでは運用者である「中の人」の人柄が見られることも多いため、マーケティングの実績はもちろん人柄も重視すべきポイントです。
2-4. 固定ツイートを活用する
アカウントに興味を持ったユーザーは、プロフィールページを訪れてどんなツイートをしているのか確認します。
その際にプロフィール最上位に固定できるツイートは、ユーザーへアピールできる最初のチャンスです。自社サービスや商品の告知、外部サイトへのURLなどを固定して活用しましょう。
2-5. 親しみやすいコンテンツを作成する
Twitterでは共感できるツイートが拡散しやすい傾向にあり、企業アカウントも例外ではありません。
自社のサービスや商品を利用することによってユーザーの生活にどんな影響を与えるのか、わかりやすく親しみやすいコンテンツを作成してツイートしましょう。
2-6. ハッシュタグを活用する
ツイートにはハッシュタグを付けられます。
ハッシュタグは時系列での検索ができるため、独自のハッシュタグを使用すればユーザーのリアルな意見を集めたり、認知度を向上させたりすることが可能です。
ハッシュタグでテキストを統一することによってTwitterのトレンドに掲載されれば、多くのインプレッションを獲得できるでしょう。
2-7. 運用ルールを決める
運用する担当者の人数に限らず、企業アカウントを運用する目的や方向性がぶれないように、運用の指針ルールは作るようにしましょう。
特にマーケティングを目的としているアカウントでは、運用ルールがないと本来の目的を見失ってしまうこともあります。
「ツイート数」「ツイートする時間帯」「文章の構成」など、詳細なルールを設けて一貫した運用を心がけたいところです。
2-8. データを分析して改善する
Twitterをマーケティングで利用する以上、PDCAサイクルを回すことは必要不可欠です。アナリティクスではツイートの閲覧数やフォロワーの属性、ツイートへの反応などを細かく見ることができます。
どんなツイートがユーザーに評価され、拡散されるのか。試行錯誤を繰り返しながら改善していきましょう。
3. 運用の注意点
ここからはSNSマーケティングにおいて注意すべきポイントを解説します。
3-1. 伝えたいことが伝わらないことがある
自身では伝わるだろうと考えていても、ユーザーから意図していない解釈をされることが多くあります。
個人でも企業でもツイートした内容が問題となり、炎上につながったというケースを耳にしたことがある人もいるでしょう。
3-2. 運用に工数がかかる
Twitterの利用自体は無料ですが、ツイート内容を考えたり分析したりなどの作業にはそれなりの工数がかかります。
クオリティを保って効果的な運用をするため、普段の業務にSNSマーケティングを取り入れ、工数を確保した上で行うと良いでしょう。
3-3. 効果が出るまでに時間がかかる
もともと有名で注目されている企業でもない限り、運用当初に得られる効果は微々たるものです。
フォロワーを獲得し、マーケティングを成功させるにはコツコツと長い道のりを歩む必要があります。
そのためには、ユーザーが求めているものが何か把握し、有益なコンテンツを発信することが大切です。
また、企業アカウントはマーケティングにおける即効性がないため、社内でも結果が出るまで長期に渡る工数がかかることを理解してもらう必要があります。
4. 活用事例5選
さいごにTwitterで企業アカウントを運用している企業の事例を見ていきましょう。
4-1. SHARP
Twitterの企業アカウントではお馴染みの存在となっているSHARP。
家電製品の宣伝や企業活動の告知をする傍らで、有益性がまったくない親しみやすさ全開のツイートが注目され、今や83万人を超えるフォロワーがいます。
4-2. 株式会社タニタ
健康機器メーカーのタニタも、SHARPと同じように親しみのあるツイートが人気の企業アカウントです。
告知ツイートも担当者のキャラクター全開で印象が良く、31万人を超えるフォロワーがタニタの製品に関心を寄せています。
4-3. NHK広報局
何かとお堅いイメージのあるNHKですが、213万人以上のフォロワーを獲得し、ゆるいツイートによる親しみやすさを感じられる企業アカウントを運用しています。
放送する番組の宣伝が主なツイートではありますが、担当者の人柄がにじみ出るような文章で企業のイメージアップ、ブランディングに成功したといえるでしょう。
4-4. ローソン
ローソンは「あきこ」というキャラクターを使った運用が行われています。
フォローやリツイートを用いたキャンペーンを多く開催しているためフォロワー数は521万人以上、ツイートの拡散も大いに期待できる企業アカウントです。
4-5. 井村屋株式会社
あずきバーが有名な井村屋は、15万人以上のフォロワーがいる人気の企業アカウントです。
自社の宣伝ツイートが多いですが、裏話やユーザーへの返信率が高く、親しみやすさを感じる運用が人気を博しています。
5. まとめ
Twitterの企業アカウント運用を始める前に抑えておきたい8つのポイントと注意点について解説しました。
マーケティング目線で運用するため、一般人のようなツイートをしていても望むような結果は出ないものです。目的やターゲットをしっかりと定め、運用ルールを遵守しながらユーザーの興味・関心を集めていくと良いでしょう。
企業アカウントは、自社商品やサービスの宣伝、認知度の拡大のみならず、ユーザーの意見に直接触れることができる貴重な場です。SNSマーケティングの活用を検討している企業は、Twitterアカウントを運用してみてはいかがでしょうか。
(画像はpixabayより)