Sambushi編集部です!
今日(こんにち)のWebメディア運営において、「コンテンツの質」は集客や売り上げを左右する重要な要素のひとつです。つまり、オウンドメディアにおける記事制作には、編集力やライティングスキルのある「腕の良いライター」の確保が欠かせません。
実は腕の良いライターは、外注市場やフリーランス市場に一定数存在します。しかし、彼らと出会うことはなかなか難しいのが現状……。
一方、今は駆け出しでも、今後の成長が期待できるライターを育成する方がはるかに効率的です。
それであれば、新人ライターを「頼れる優秀なライター」に育ててみませんか?
この記事では、伸びるライターの見極め方とライター育成の方法とコツを紹介します。
優秀なライターを育てることで、自社メディアのことを深く理解した独自性の高いコンテンツが期待できます。
専任ライターを育成し質の高いコンテンツで、オウンドメディアの集客アップへとつなげましょう。
頼れるライターの特徴
まずは、良質なコンテンツ制作に貢献してくれる「頼れるライター」に欠かせない才幹とは何か、ここから確認していきましょう。
記事の意図を汲み取って執筆できる
クライアントや編集者、ディレクターの意図を汲み取ることは、ライターにとって最低限必要なスキルです。「頼れるライター」とはその上に、読者に寄り添い、読者目線で、読者が欲しい情報かを客観的に見て記事を執筆できる人。
これができない人の文章は独りよがりで、共感されず、読者に不快感を与えてしまう可能性があります。
SEOの知識がある
WebライティングにはWebライティング独特のライティングスタイルがあります。中でもSEOの知識は必要不可欠。コンテンツを検索結果の上位に表示させるためには、検索において需要があるキーワードを盛り込んだり、ユーザーファーストの理念で読者のニーズを満たす記事を心がけることが大切です。
こういったSEOの知見を活かして記事構成を考えたり、記事が書ける人はライターとしての価値が高まります。
納期を守る
納期を守る誠実さも重要なポイントです。
ライターは複数の案件を同時進行させていることが多いため、的確にスケジュール管理を行えることが重要です。
どんなにスキルが高くても納期が守れないような、ビジネスパーソンとしての基礎能力が低いライターは信用できません。
伸びるライターを見極めるポイント
時間と労力をかけてライターをサポート・教育するからには、今後の成長が期待できる「伸びるライター」を見極めたいところです。
有望株の見極めポイントを3つ紹介します。
やる気とガッツがあるか
一番のポイントは、ライター自身の「やる気とガッツ」です。具体的には、以下のような対応ができるライターは成長が期待できます。
- 編集者の提案を素直に聞き、すぐに修正対応できる人
- 編集者の提案に対して一つ一つ検証し、不明点をきちんと質問できる人
なお、注意が必要なのは、指示を鵜呑みにして執筆するライターです。
もちろん「記事制作の意図や方向性を汲み取る」という意味で「指示通り」に執筆することは重要です。しかし、編集者やディレクターからの提案に対して、何も考えずに創意工夫もなく書くだけのライターのライターでは、成長は期待できません。
いい記事を制作したい!という情熱のもと、それを行動に反映できるライターが伸びるのです。
テストライティングで問題がないか
伸びるライターを見極めるために、テストライティングの実施も一つの手です。テストライティングを通して、ライティングスキルだけでなく、締め切りは守れたか、指示を理解できたか、やりとりはスムーズにできたかなど、総合的にチェックできます。
得意分野を持っているか
得意分野やジャンルを持っているライターは成長が期待できます。
得意分野があると、ライティングスキルとしては初心者でも、その分野に関する知識と熱量で仕事を受注できます。依頼側としても、例えば何かのジャンルの記事が必要になったとして、「何でもできます」という人より、そのジャンルが得意です、という人に依頼するのが道理です。
そこで経験を積めば、「このジャンルなら任せて!書けます!」と言えるようになり、ライターとしての自信につながります。
こうした自信は仕事に対する姿勢を前向きにし、継続的な成長が期待できるのです。
ライターを育てるコツ
ライターを育成していく上で、どのような点に気をつけるべきでしょうか?
押さえておきたいポイントを紹介します。
編集者自身がブレない信念を持つ
編集者やディレクターなど、ライターを指導する立場の人間は、方針が一貫してることが重要です。修正に関する考え方や企画に関する意図など、根本部分にコアとなる信念があり、それが一貫していれば、ライターは「こういうことか」と指摘された意味や意図が理解しやすくなります。
ライターはブレの無い指針が示されることで、執筆も修正もしやすくなるうえに、一貫性のある良いコンテンツを作成できます。
フィードバックで根拠と効果を示す
ライターを伸ばすためには、ライターに「何故か?」を考えてもらいながら、より良いコンテンツに仕上げていくことが重要です。
人が書いた文章に「間違い」というものはありません。校閲とは、ベストではなくベターを探す作業です。そのためフィードバックの際に、「ここが間違っています。こう修正してください」といった強制的な指示の仕方では、ライターはなにも考えずに、言われたままに修正作業をすることになります。
「こうするとこういう変化が生まれるから、こういう効果を考えるのであれば、こっちの表現の方がベターです」
このように、修正が必要な理由と根拠、修正後の効果をフィードバックする必要があります。
また、ターゲットや媒体によって表現方法が変わってくるため、こちらでは通用していた表現でも、別のところでは修正が必要になるケースもあります。この場合も文章が「間違っている」わけではありません。こういった際は、「読み手を想定しながら、ターゲットや媒体の意図にあった表現に変えましょう。」と、方向転換を指示することでライターにWebライティングにおける大事なポイントを気づかせることができます。
専任のライターを育てるメリット・注意点
ここまででライターの育成には、伸びるライターを見極め、ポイントを押さえた育成方法が必要であることを説明しました。
ライター育成は簡単なことではありません。しかしながら、専任のライターを育てることで、オウンドメディア運営において大きなメリットがもたらされます。
専任のライターを育てるメリット
専任のライターを育てることで、自社の商品やサービスに精通したライターを獲得できます。自社専任のライターであれば、書けば書くほど自社の商材やその業界に対する理解も深まり、自社の方針に沿った記事ができる可能性が高くなります。結果として、独自性のあるクオリティの高いコンテンツを配信できることになり、オウンドメディアへの集客が期待できます。
ライターを外注するというのも一つの手ですが、外注に任せる場合、ライターとの意識の擦り合わせは容易ではありません。フリーランスのライターは自分のスタイルができ上がっていることが多く、自社のメディアの方針と擦り合わせができるまでにそれなりの時間を要します。もちろん中には1を言って10を理解してくれるライターもいますが、そういったライターに出会うことはなかなかないでしょう。
自社専任のライターであれば、ツーカーで記事制作の意図をしっかりとおさえた質の高い記事が作成できます。
専任ライターを置くことの注意点
専任ライターはオウンドメディア運営に大きなメリットをもたらしますが、注意すべき点もあります。
というのも、ライターはフリーランスがほとんどで、各社と仕事をしていることが多いからです。
つまり、「専任にする」ということは、そのライターから他の会社での仕事を奪うということになります。
そのライターを専任にする重みを理解し、
- 強い理由がない限り切らない
- 報酬を多めにする
- 専任に足るだけの大量の仕事を回す
といった配慮が必要になります。
まとめ
専任ライターの育成は、自社オウンドメディアの質を高めることにつながります。
まずは、将来的に伸びそうなライターを見極めること。そして、指導者となる編集者やディレクターが強い信念を持ち、ライターに「気づき」を与える指導法を行う。
優秀なライターと共に、クオリティの高いコンテンツを作成し、オウンドメディアを盛り上げていきましょう!