採用担当とは、採用業務を専門的に行うチームや人物を指します。自社に合う優秀な候補者を見つけるなど、高度なスキルを要する仕事です。本記事では、そんな採用担当の役割や主な仕事内容、求められるスキル、スキルを磨く方法について解説します。
採用担当とは?
人事部内に存在する「採用担当」とは、採用業務に専科したチーム・その役割を担っている人物のことです。
まずは採用担当の役割と、よく仕事がきついと言われる理由を解説します。
採用担当の役割
採用担当は主に、採用に関する計画や下準備、候補者への対応を任されます。大手企業などでは、中途や新卒などの候補者のステータスに合わせて担当分けされることが多いです。
しかし小さな会社で人事部の人数が十分でない場合、採用のみに特化した担当が存在しないこともあります。採用業務に加えて労務管理や処遇決定などを行っている場合は、「人事」と呼ばれることがほとんどです。
採用担当の仕事がきついと言われる理由
この役職がきついと言われる理由として、候補者の見極めの難しさが挙げられます。
担当は面接や試験などを通して、自社に適した性格・能力を持った候補者を探すでしょう。しかし、そうすれば必ずしも自社が求めていた人材が見極められるわけではありません。それでも上層部からは優秀な人材を採用することを期待されるため、プレッシャーは大きいはずです。
また、採用担当は計画・募集・選考・内定者フォローと年間通しての業務となるため、忙しい状態が続きます。採用業務以外の仕事があるのであれば、尚更きついと感じるでしょう。
採用担当の主な仕事内容6つ
採用に関する業務はさまざまですが、代表的なものは6つあります。ここでは主な仕事内容についてチェックしていきましょう。
1.採用の目的を明確にする
まずは、どうして採用しなければならないかという点をハッキリとさせます。
自社が掲げている目標へ向かうためには、どの部署に何人、特にどのような人材を加えるべきなのかを考えてください。
例えば、デザイナーの人数が不足していて即戦力が必要な状態であるなら、即入社できる経験豊富な中途などが採用候補に挙がります。
2.具体的なターゲットを決める
次は具体的なターゲットをイメージしてください。
先ほどの例を具体化するとすれば「30代後半・男女・デザイナーとして7年以上勤務・自社レベルかそれ以上のスキルを持つ・3ヶ月以内の転職を希望している」など。
年齢・性別・職歴の他、住居・性格・性格スタイルなど詳細にイメージしておくことで、自社の要望に近い人材を採用しやすくなるでしょう。
3.採用手法を決める
採用手法は、求人媒体や採用サイト、人材紹介、ダイレクトリクルーティングなどさまざまです。しかし、たくさんの手法を利用すれば管理が難しくなったり、費用がかさんだりします。
どの手法なら自社が求める人材を見つけやすいかを考え、適切な手法のみを利用することをおすすめします。
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4.候補者を集める
候補者を募集したり、スカウトしたりするのも採用担当の仕事です。
集め方は主に2つあります。採用媒体などを用いて募集ページを掲載し、候補者からのアプローチを待つ方法と、こちら側からスカウトのメッセージを送る方法です。
採用期間に余裕があれば応募を待つのも良いですが、できるだけ早く採用したい・より多くの優秀な人材を見つけたいという場合は積極的にスカウトすると良いでしょう。
5.候補者を選考する
採用のための書類選考・カジュアル面談・面接・適性検査なども担当します。選考業務はただ採用・不採用を決めるだけではなく、候補者に必要事項をアナウンスしたり、合否の連絡をしたりなども含まれます。
6.内定者の入社までのフォロー
選考を無事に終えた後は、内定者に入社までのフォローをしなければなりません。することは会社によってさまざまですが、研修や入社前の説明会、同期や社員との交流会などといった準備・実施が挙げられます。
採用後の手厚いサポートは、内定者のモチベーション維持・向上へとつながるでしょう。
採用担当に求められる5つのスキル
採用担当に必要とされるスキルは主に5つあります。それぞれは採用を成功へと導くために欠かせない能力です。
1.コミュニケーション能力
カジュアル面談や面接の他、内定後のフォローなどで候補者と対話をするため、採用担当はコミュニケーション能力が必須です。相手の緊張を解きほぐしたり、自社の魅力をより正確に伝えたりできるレベルが求められます。
2.スケジュール管理能力
多くの候補者とやりとりをしながら、入社時期に合わせて採用を進行していくために必要なのがスケジュール管理能力です。
スケジュール管理ができていないと、採用期間内に選考が終わらない・面談のダブルブッキング・他業務が滞るなどの問題が起きるかもしれません。どの業務も計画的に日程・時間を決めましょう。
3.変化に対する柔軟性
採用は時代とともに適した手法が変化していくため、担当は固定観念に捉われない柔軟な思考力が求められるのです。
常にターゲット層のトレンドを把握し、どのような手法・コミュニケーションが適切かを判断できる人はまさに採用担当に向いています。
4.採用に関する法令知識
採用を行うにあたって、あらゆる法律が関わってきます。
例えば、応募資格と称して年齢・性別・国籍などに制限を設けてはならないとされているなどです。
違反行為は自社の信用問題に関わるため、正しい知識を身につけている必要があります。
5.システムの見極め・操作能力
やらなければならない業務が多い採用担当にとって、システムの活用は常識的になってきました。
採用管理システムの導入によって、候補者の情報、応募や内定の状況などが一元管理できるようになります。
自社にとって適切なシステムがどれかを判断できる・操作に慣れるのが早いといった能力が、これからの採用担当に求められていくでしょう。
採用担当に必要なスキルを磨くための4つの方法
求められるスキルの中で、もっと向上させたい部分があれば以下の方法をぜひ試してみてください。
1.伝える力を磨く方法
話が回りくどく簡潔に伝えるのが苦手な人は、PREP法を用いてみてください。
PREP法とは、Point(結論)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(結論)で構成された手法です。これを意識することで、自社の魅力をアピールしたり、候補者からの質問へ回答したりするのがスムーズになるでしょう。
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2.適切に時間・日付管理する方法
必要業務を考慮してスケジュールを立てたのに時間配分が上手くいかないのは、業務にかかる時間やトラブルの可能性を適切に考えられていないからかもしれません。
いつも業務にかけている時間に加え、起こる可能性のあるトラブルに備えて1時間半ほど、場合によっては数日分の余裕を持たせておくと良いでしょう。
3.固定観念から脱する方法
自分の経験や知識によって育ってきた思考は簡単に変えられるものではありません。しかし、今までの常識に捉われないよう意識し続けることで、徐々に柔軟性が身につくはずです。
まずは自分の思考に「本当にそれが正しいのか?」という疑いを持ち、あらゆる人の意見を冷静に分析する習慣を身につけてみてください。
4.プロと同等の知識・スキルを得る方法
プロの知識やスキルを吸収することも大切です。仕事ができる上司・セミナーの講師・使用しているシステム・ツールのプロフェッショナルがする仕事の仕方を参考にしてみましょう。
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優秀な候補者を見極められる採用担当になろう
採用担当であるからには、優秀な候補者を見極めて採用したいものです。自社が求める人材を確保するために、採用担当に必要なスキルを徹底的に磨きましょう。