返信率が比較的高いはずのWantedlyを利用しているのに、返信がなかなかこないという企業はメッセージ内容に問題があるのかもしれません。本記事では、Wantedlyのダイレクトスカウトで返信がこない原因・対策方法・メッセージの例文・成功事例などを紹介します。
Wantedlyのスカウトに返信がこない5つの原因
Wantedlyで気になる候補者にダイレクトスカウトのメッセージを送ってみたものの、返信がこないこともあります。そんなときはまず原因から追求していきましょう。
Wantedlyについては「新スタイルの採用オウンドメディア「Wantedly」。特徴・利用するメリットを解説」の記事をチェック
1.候補者に合わない内容になっている
考えられる原因の一つに、候補者の特徴に合ったメッセージを送れていないことが挙げられます。
例えば、どの候補者にも全く同じ内容の文章を送っているのだとすれば危険です。多くの候補者は不特定多数に送っている文章なのか、自分だけに向けて考えられた文章なのかを的確に判断します。そして前者の場合、候補者がそのメッセージに興味を示す確率が非常に低くなるのです。
また候補者ごとにメッセージを変えていたとしても、その相手の価値観や志望職種などに合っていない文章を送れば返信がこない可能性は高いでしょう。
2.候補者が返信したいと思う内容になっていない
候補者がメッセージを読んだ後、返信するメリットを感じられるかどうかも重要です。
例えば「あなたのプロフィールを見て興味を持ちました」「一度お話しませんか?」といった内容のみで、自社とマッチしていそうな点が全く書かれていないものはNG。送られた候補者はなぜ興味をもたれたのかいまいち理解できず、不信感さえ抱いてしまうかもしれません。
3.自社本位な内容になっている
企業側の都合ばかりを記載して、候補者への配慮がないメッセージも返信がこない可能性が高いです。
「今こんな人材を探している」「こんなスキルがあると尚良い」「募集期間は何日まで」など、自社の希望ばかりを記載したものは候補者にとって圧迫感があります。
相手を配慮する気持ちがあることが伝わる一文を入れるなどの工夫が、返信率を上げる鍵となるでしょう。
4.魅力を感じてもらえないタイトルになっている
ダイレクトスカウトの返信がこないのは、タイトルが原因である可能性もあります。
候補者の興味が沸かないタイトルだと、候補者は開封すらしないことが少なくありません。具体的には、どんな内容のメッセージかがわからないタイトル・堅苦しく興味がそそられないタイトルなどです。
本文が候補者に沿った良い文章だったとしても返信率が下がってしまうこともあるので、タイトルまでしっかりと対策しましょう。
5.候補者に対して失礼な内容が含まれている
これは問題外ですが、候補者の尊厳・プライバシーを侵害するような内容が入ったメッセージはNGです。候補者の気を悪くさせ、企業の評価が下がってしまってもおかしくないでしょう。
採用者だからと偉そうにする・会って話すことを強制する・相手の就職状況をいきなり聞くなど、候補者を不快にさせる要素がないかしっかりと確認してから送ってください。
Wantedlyのスカウトに返信がこない場合の6つの対策
原因がわかったら、次は適切な対策をとりましょう。ここでは返信がこないときにおすすめの対策を6つ紹介します。
1.相手が「自分に送られている」とわかる文章にする
まず不特定多数に同じ文章を送っている企業は、候補者ごとに文章を変えることを検討してください。テンプレートの内容をすべて変えるのではなく、一部分を候補者ごとに合わせて変更するなどでも問題ありません。
候補者の名前を入れる・相手のプロフィールに書かれているキャリアプラン・職歴・スキルについて触れるなどしてみましょう。これだけでも候補者に与える印象は変わります。
また送った候補者のどんなところが自社にマッチしているのかも明記すると、相手に興味を持たれやすくなるでしょう。
2.相手が興味を惹かれる内容を入れる
相手が就職活動においてどんな点を重視しているかを分析し、メッセージへと反映させてください。
例えば、上司と部下の間に隔たりがなく風通しの良い企業を求めているのであれば、自社の人間関係に関する魅力を入れるなど。ある専門スキルを駆使した業務を希望している候補者なら、自社で実際に行っている業務や活かせるスキルについて触れるのも良いですね。
気になる候補者を見つけたら、できる限りプロフィールを読んでおきましょう。
3.相手にとってメリットになる内容を入れる
候補者にとってメリットとなる内容を入れることも忘れてはいけません。
例えば、候補者が気になっている事業内容の話ができる・学校や現在働いている職場の休日に面談できる・オンライン面接でも良いなどです。
候補者が「面談に行ってみたい」と思えるような要素を入れると、返信される可能性が高くなるでしょう。
4.自社の情報は客観的な視点で書く
自社の都合を押し付けるような内容にしないためには、客観的な視点を持つようにすることが大切です。
特に自社の魅力や欲しい人材について書くとき、表現によっては上から目線になってしまう可能性が高いです。客観的に見た事実のみを伝えるような意識を持って書くと、候補者を不快にさせない表現がしやすくなります。
5.相手の興味を惹くであろうキーワードを使ってタイトルを作る
タイトルで候補者の心を掴めるよう、候補者が興味を沸くようなキーワードを積極的に使ってください。
候補者の志望職種・興味を持っている事業内容・憧れの社風などがわかるものなどがおすすめです。候補者のプロフィールに出てくるキーワードを入れるのも良いでしょう。
また、候補者の目を引くようなキーワードは冒頭に置くなど、目立つような工夫をすることも大切です。
6.ABテストを繰り返し行う
常にメッセージ内容を見直し、改善していく努力も必要です。
まずは上記のような対策をしたメッセージパターンをいくつか用意しておき、それぞれを実際に候補者へ送信してみてください。そこで返信率がより高かったメッセージを参考に、またさらに良いパターンがないか模索するのです。
その時代の流行や候補者の傾向などにより、最善と言えるメッセージパターンは変わります。一度成功したメッセージを使い続けるのではなく、日々探求していきましょう。
Wantedlyの返信対策をしたメッセージの例文
以下は上記の対策を考慮した例文です。ぜひメッセージを見直す際の参考にしてみてください。
【タイトル】
〇〇の経験がある(候補者名)さん。〇〇事業などを行っている(会社名)にチャレンジしてみませんか?
【本文】
(候補者名)さん
はじめまして、(会社名)の(担当者名)と申します。
(候補者名)さんのプロフィールを拝見したのですが、〇〇の経験を活かしたいという点に興味を持ちました。自社では〇〇事業などを行っており、(候補者名)さんの〇〇の経験を活かせる場があるのではないかと考えております。
もしも弊社に興味がございましたら、30分ほどのカジュアル面談、もしくはオンライン面談をさせていただけないでしょうか?
(候補者名)さんの就職条件や重要視しているポイント、弊社が提供できることや社風などをお話しできれば幸いです。
お返事をお待ちしております。
Wantedlyで返信率が高い企業例
最後はWantedlyで特に返信率が高い株式会社オープンエイト・Retty株式会社の事例を紹介します。
株式会社オープンエイト:相手のインサイトを考え返信率40%達成
株式会社オープンエイトは、180通のダイレクトスカウトを送って40%の返信率を叩き出しました。Wantedlyのダイレクトスカウトの平均返信率はおよそ20%、他社サービスだと10%未満なことを考えると驚異の数値です。
オープンエイトでは候補者一人ひとりに合わせて「弊社では実際こういうことができるんですけど、興味ありませんか。」といった内容を入れるなどの工夫をしています。
Retty株式会社:人事・現場メンバーのタッグで返信率25%達成
Retty株式会社は、人事と現場メンバーが協力しながらメッセージを考案しています。
人事がメッセージのベースを作成し、その後現場メンバーが実際に見た候補者を考慮してブラッシュアップするというスタイルで、返信率25%を達成しました。
企業HPや記事のリンクを積極的に入れて自社をアピールしたり、候補者が新しく就職する企業に求めている内容を入れたりといった工夫をしています。
Wantedlyで返信がこないときは、送った文章を見直してみよう
Wantedlyは返信率が高いと聞いて利用を始めたものの、思うような成果を上げられないでいる企業は少なくないでしょう。そんなときは原因を追求し、今回紹介したような対策をとってみてください。
また、運用代行サービスを行っているリファイドに相談するという手もあります。ダイレクトスカウトの返信率を上げる方法はもちろん、ストーリーや企業ページの作り方などの相談も受け付けています。