Sambushi編集部です!
「オウンドメディアを立ち上げれば、サイトへの流入やリードの獲得数が増え、売上げにつなげることできる!」「求人へのエントリー数が増える!」と期待して、オウンドメディアの立ち上げ・運用に意気込んで取り組んでいる企業もいるでしょう。
たしかにそういった期待をもたれることはいいのですが、オウンドメディアへの取り組みは流入やリード獲得数の増加、企業の売上げをあげることができる魔法ではありません。
メリットがあれば、必ずデメリットも存在します。両方を理解したうえで、現在の自社にオウンドメディアという施策が合っているのかどうかを判断することが必要となってきます。
そこで今回は、オウンドメディアのメリット・デメリットという基本的な知識についてご紹介していきます。
オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、読んで字のごとく、メディア(Media)を所有する(Owned)という意味です。
一般的に「オウンドメディア」というときは、ブログやウェブマガジンのような作り込まれたコンテンツを含むたサイトを指すことが多いです。
「自社の事業や商品について紹介しているだけで十分では?」と考える方もいますが、顧客となるユーザーを獲得し続けるのは容易ではありません。
日頃からユーザーの疑問や不安に対する回答を用意しておくことで、ユーザーと日常的に接点をもち、ユーザーを自社の顧客になるように施策を打っていくということが重要です。その日常的な接点をもつために、オウンドメディアを活用してほしいのです。
オウンドメディアのメリット
オウンドメディアのメリットは主に次の5つです。
広告宣伝としても活用できる
自社のブランディングができる
ファンやリピーターを獲得できる
自社で自由に管理ができる
メリット1.自社の資産になる
オウンドメディアの最大のメリットは、自社の資産にできるということです。
ほとんどの人がスマホで検索をする今の時代、自分が欲しいと思った情報を検索しみつけることは簡単です。そのときに、ユーザーが欲しい情報=ウェブコンテンツを自社サイトで保有しておけば、資産の一つになります。
またサイトへの閲覧者が多ければ多いほど、そのサイトは、人の往来の多い駅の看板と同じくらいの宣伝効果を持ちます。そのため、ウェブコンテンツは不動産に例えられることもあります。
サイトへの来場が増えれば、24時間365日休まず働いてくれる営業のようなもので、寝ている間にも顧客の問い合わせにつながる働きをしてくれます。
しかし、不動産にもメンテナンスが必要なように、オウンドメディアにも、検索順位を上げるためのメンテナンスが必要です。情報が古くなる場合や、不足する場合もあるので、常に情報を最新に更新しておかなければなりません。常にメンテナンスしながら、資産価値を保っていきましょう。
メリット2.広告宣伝としても活用できる
すでにお話したように、オウンドメディアはウェブ上の不動産資産のようなものです。最初に制作するのは大変ですが、一度作ってしまえば、半永久的に集客し続けることもできます。
コンテンツになる記事を増やせば、ストックされていくので、どんどんアクセスも集めやすくなります。過去の記事が、SNSなどで突然バズることもよくあります。
広告は掲載を止めてしまえば集客効果もストップしますが、オウンドメディアは、一度作れば顧客を呼び続けるものになるのです。
コンテンツ内でうまく自社のサービスや商品をアピールしたり、誘導することができれば、広告としても活用できます。
メリット3.自社のブランディングができる
オウンドメディアに、専門性が高く網羅的な情報があれば、訪れたユーザーが「このサイトには欲しい情報が多くあるな」とサイトを信頼するようになります。その信頼がブランディングにもつながります。
またオウンドメディアマーケティングを成功させるには、検索順位を上げることが重要となりますが、ユーザー目線でのコンテンツを制作、オウンドメディアを運用していけば、Googleからも信頼されるようになり上位に表示されるようにされるでしょう。
メリット4.ファンやリピーターを獲得できる
オウンドメディアは、固定ファンを集めるのにも役立ちます。SNSや検索で1つの記事が目にとまり、面白いと思ってもらえたら、そのサイトを継続的にチェックしてもらえるでしょう。
皆さんも、お気に入りのサイトをブックマーク登録したり、URLを保存したりしているサイトはありませんか?継続的に見に来てくれる読者が増えることで、サイトの固定読者がどんどんストックされていくのです。
読者が求める情報を提供し続けることができれば、信頼の獲得につながり、商品やサービスの購入など、コンバージョンにつながるかもしれません。
メリット5.自社で自由に管理ができる
オウンドメディアは、自分たちでサイトの形、デザイン、広告枠などを調整することができます。ウェブのトレンドは移り変わりが早いので、サイト運営をしていれば、強調したい情報、必要な機能などが変わってくることはよくあります。
そのようなときに、自社でスピーディーに変更ができますし、自社のスタッフのスキルも向上するでしょう。
また、会員登録機能を導入すれば、顧客情報を蓄積できるなど幅広い活用方法があります。
オウンドメディアのデメリット
続いて、デメリットについてご紹介します。オウンドメディアのデメリットとして主に3つあります。
結果が出るまでには時間がかかる
継続的に運用しなければ意味がない
デメリット1.良質なコンテンツ制作にはノウハウが必要
オウンドメディアでユーザーの訪問を増やすには、良質なコンテンツを制作しなければなりません。
Googleのアルゴリズムでは、単に読まれるだけでなく、しっかりと記事が読み込まれて、ユーザーが記事の内容に満足しなければなりません。
また、検索順位のアルゴリズムは新規にとても厳しいので、初期の頃は簡単に検索に引っかかることは難しいでしょう。競合も増えているかもしれないので、その検索順位の取り合いに勝たなければなりません。
中途半端な更新や作業では、なかなか競争に勝つことは難しいです。SEO(検索エンジン最適化)対策をしながら、魅力的なコンテンツを溜めていき、労力の初期投資をできるかどうかはとても重要です。
記事作成や、サイトの設計をある程度できる人が社内にいれば、記事の設計を自社の担当者が行い、時間のかかる執筆作業をクラウドソーシングなどで外注する方法もあります。
とはいえ、クラウドソーシングの記事の質は玉石混交なので、知識のあるライターほど、単価は高くなってしまう傾向は否めません。
どんな方法をとるにせよ、オウンドメディアを立ち上げるには、ある程度の労力がかかってくることを覚えておきましょう。
デメリット2.結果が出るまでには時間がかかる
オウンドメディアの立ち上げには、時間もかかります。なかには、数少ない記事数で検索上位を取っているサイトもありますが、それはごく一部です。
多くのサイトは、沢山の閲覧数をとるために、記事を大量に書いています。当然、記事が多く、カバーしている内容の範囲や、含んでいるキーワードの数が多いほど、検索にはヒットしやすくなります。
また、沢山の記事を作る中で、1つの記事が大ヒット記事になる可能性もあります。そのため、沢山の記事を用意するためには、相応の時間もかかります。
資産を制作していくことになるので、1日にして完成することはありません。
デメリット3.継続的に運用しなければ意味がない
オウンドメディアの成功の鍵を握るのは、SEO対策です。いかに検索順位を上げるかが重要になってくるのですが、これがとても大変な作業。
なぜなら、Googleの検索順位を決定するアルゴリズムは、定期的に変更されるからです。そのために、順位の変動があった記事はメンテナンスして、検索に最適化する必要があります。
なかには、全く検索順位変動の影響を受けないサイトもあります。本質的にユーザーの役に立っているサイトは、順位変動に強いといわれています。
また、私たちと同じように、これからサイトを立ち上げようとする人もいるので、後続に抜かれないように、常に記事のブラッシュアップを続けることも必要です。
オウンドメディアを作る注意点
以上の内容を踏まえて、オウンドメディアを制作するにあたっての注意点をまとめます。
ユーザーが求める情報を提供する
本質的には、これに尽きるといっても過言ではありません。ブラウザを提供しているGoogleが、ユーザーのメリットを追求し続ける以上、ユーザーが喜ぶ記事を上位表示しようとします。
ユーザーの求める情報を、常に最適に提供しているのならば、どんな検索順位変動にも耐えられるサイトにすることができるでしょう。
SEO対策を行う
いくらユーザーである人間に価値を提供していても、検索順位は、AIが決めています。Google社の人間が目視で決めているのではありませんので、AIに認識できるような価値提供をしなければなりません。
そのためには、キーワードの選定はもちろん、ユーザーが適切な滞在時間で知識を得て問題解決できるような記事にする必要があります。
SEO対策はとても奥が深いですが、オウンドメディアを作るのであれば、力を入れて損はないでしょう。
運用体制やルールの整備
多くの作業量が必要なので、チームで制作することが多くなります。組織で動く以上、明確な体制やルールづくりをしましょう。
まとめ
オウンドメディアを立ち上げ、運営するのは簡単なことではありません。その有効性から、多くの企業が参入し、難易度は高まってきているともいわれます。
検索順位1位の席は1つしかありませんから、多くのサイトで取り合えば競争になるのは必至です。
しかし、複合キーワードなどでは、まだまだ席が空いているキーワードもありますし、SNSなども複合的に活用することで、勝機はあるといえます。
成功すれば、自社のビジネスの大きな武器になることは間違いありません。ぜひオウンドメディアで、ビジネスを加速させてみてはいかがでしょうか。
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